2018年、Post Maloneはフジロック・フェスティバルのホワイトステージに夜8時に登場した。最大のステージであるグリーンステージでN.E.R.D.のライブが終わった直後とあって、殺到した観客により、当時会場がカオスと化していたことを覚えている人もいることだろう。
一方で本人はビール缶をぶつけられたかと思えば、そのビールを靴に注いで飲み干す始末。それでも伝わってきたのは、この男が心から音楽と人を愛しているということだった。実際、バッキングトラックだけの演奏ながら、ステージに立てることが嬉しくてたまらないという空気がPost Maloneの全身からにじみ出ていた。その素朴な人懐っこさで一瞬にして観客の心を掴んだ瞬間だった。
あれから8年がたった今、Post Maloneは音楽シーン屈指のビッグネームになった。ただし、紆余曲折がある。「White Iverson」でキャリアをスタートさせた当時の彼はブレイズヘアとソウルフルな歌声を特徴とする白人ラッパーでパーティーアンセムを次々と生み出していた。
しかし、その後、Post Maloneはヒップホップからカントリーへと舵を切り、2024年にはカントリーアルバム『F-1 Trillion』をリリース。同作で全米カントリーチャート初登場1位を獲得したかと思えば、カントリーシンガーのMorgan Wallenとの「I Had Some Help」では、初登場から5週連続1位というBiibord新記録を樹立した。さらにグラミー賞でカントリー部門を受賞したJelly Rollと共演ツアーを行うなど、カウボーイハットを被りながらステージに立つ現在の姿は、ラッパーというよりは、カントリーアーティストそのものだ。
そんなPost Maloneが、今度はThe BIG ASS Stadium World Tourでアジアに乗り込んでくる。9月からスタートするこのツアーでは、香港、高雄、バンコク、シンガポール、クアラルンプール、マニラ、ソウルを巡り、最終日の10月6日には日本のKアリーナ横浜に上陸する予定だ。 ただ、かつての"ヒップホップのPosty"を愛するファンからすれば、セットリストがカントリー寄りになるのではという懸念もあるだろう。
気になるのは、Don Toliverがスペシャルゲストに抜擢されている点だ。独自のレイジ・ヒップホップで急速にチャートを駆け上がり、今年のRolling Loudではヘッドライナーも務める彼が会場を盛り上げれば、Post Maloneもそれに触発され、ヒップホップ寄りのセットリストを披露してくれるかもしれない。
果たしてPost Maloneはどんなセットリストで日本およびアジアのファンを沸かせてくれるのだろうか。その答えが気になる人は、以下で来日公演の詳細をチェックしてほしい。






