約40年にわたり、ヒップホップをはじめとする現代音楽の心臓部を担ってきたMPC。その輝かしい伝統を継承しながら、サンプリング・カルチャーをさらに加速させる新たな一台、AKAI Professional「MPC Sample」が2026年3月25日(水)にリリースされた。
MPC Sampleは、伝説の名機MPC60とMPC3000にインスパイアされた、ポータブルなサンプラー・シーケンサー・エフェクトプロセッサー。ヴィンテージMPCの象徴的なワークフローをコンパクトかつ現代的なフォーマットに落とし込み、サンプリングをこれまで以上に身近なものとした。本機最大の特徴は、PCやDAWを一切必要としない完全スタンドアローン仕様だ。充電式リチウムイオン電池、microSDカードストレージ、オンボードシーケンサー、内蔵マイク、内蔵スピーカー、USB-C接続を備え、録音・編集・ビートメイクまでを外出先でも完結させることができる。
まず目を引くのが、その圧倒的な機動力だ。本体サイズは幅19.4cm × 奥行23.6cm × 高さ5.0cm、重量はわずか0.92kgと1kgを切り、バックパックに無造作に放り込んでどこへでも持ち運び可能。ストリートでも、カフェでも、レコードショップの試聴機の前でも、インスピレーションが湧いた瞬間にその場所がビートメイクのスタジオに変わる。
また、サイズに反して、中身は妥協のない本格仕様も魅力的だ。フルカラーLCDディスプレイと、レスポンスの高いMPCパッドの組み合わせは、まさに「楽器」としてのMPCそのもの。100以上のドラムキットをプリロード済みで、リアルタイムのサンプル加工やリサンプリングにも対応する。さらに4つのオンボードFXエンジンからは、Flex Beat、Vinyl Emulator、Tape Emulatorなど60種類のFXにアクセスできる。
そして、MPC Sampleのもう一つの驚きは価格にある。現行のMPCシリーズのフラッグシップ・プロフェッショナルモデルは、15万〜30万円超の投資が必要となるが、MPC Sampleは、バッテリーと内蔵スピーカーを備えた完全スタンドアローン機でありながら、市場想定売価62,800円(税込)という圧倒的なコストパフォーマンスを実現している。
これだけのスペックと機動力が6万円台で手に入る本機は、サンプリングの世界に初めて足を踏み入れる新世代のクリエイターはもちろん、モバイルビートメイク専用のセカンド機を探しているプロデューサーにとっても、見逃せない選択肢となるはずだ。
【製品情報】
製品名: MPC Sample
発売日: 2026年3月25日(水)
価格: オープンプライス
市場想定売価: 62,800円(税込)





