もし、ヒップホップが本当に世界を動かすとしたらどんな世界が実現するのだろうか。戦争は消え去り、かわりにラップのバースだけが存在する。不毛な言い争いはなく、かわりにDJが観客を沸かせる。ストリートの争いはBボーイやBガールがダンスバトルで決着をつけ、投票の代わりにフリースタイルで法案が通過する。
ネパールでは、もはやそうしたことも突飛な空想ではないのかもしれない。
3月初旬の総選挙で35歳の政治家で元ラッパーのBalenことBalendra Shahが率いるラシュトリヤ・スワタントラ党(RSP)が圧勝。これを受けて、27日にBalenが同国の首相に就任した。
2025年9月、当時の政府によるソーシャルメディア禁止措置をきっかけにネパールでは、長年にわたる経済的困窮への怒りが噴出。若者主導の反汚職デモへと発展し、政権が崩壊した。今回の総選挙は、それ以来初めて実施されたものだった。
Balenは、選挙での勝利後初の声明として、就任の前日に国の団結や変革を訴えたラップ曲「JAY MAHAKAALI」発表。SNSに投稿された同曲のMVでは、選挙キャンペーンの熱狂と人々のありのままの日常を織り交ぜながら、変革期にあるこの国の姿が描かれている。
前進するネパールのなかで単なる政治家という枠を超え、次世代を導く新しい"声"としての役割を果たそうとしているBalen。
そのメッセージが込められた「JAY MAHAKAALI」のMVを以下でチェックしてほしい。





